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立派な松杭に感心
 昨年9月14日と本年1月22日のブログでも紹介しましたが、目下、旧小松大橋の橋脚撤去作業が最終段階に入っています。河川流量の円滑な流下を確保するために、既設の河川底部より2メートル下まで(水面下5.5メートルまで)に存在する橋脚構造物を完全に除去する作業が実施されていますが、その過程で旧小松大橋構築時の技術水準と共に使用されている立派な松杭に感心させられましたので、ここに紹介いたします。
 最初の画像は、橋脚の周囲(8.4メートルx15.6メートル)を矢板で囲んでの作業風景です。右端に板柵の残部が見えますが、昭和10年当時の工法では、この板柵で囲った中にコンクリートを流し込んで橋脚の基礎部分を構築していたことが判明します。


上図は水面下5.5メートルぐらいの状況ですが、橋脚の最下部に、横6列、縦15列の約90本の松杭が打ち込まれていました。水面下5メートルから直径約30センチ、長さ4メートルぐらいの松杭です。上図には、作業員の人が、松杭の最上部を約50センチほど切りそろえて、水面下5.5メートルまでは一切障害物がないようにしているところです。長期間水につかっていても堅さが弱ることなく、非常に堅くて、チェーンソーの刃がすぐにほころんでしまうとのことです。下図は、きりとられた松杭の最上部です。


この松杭もそうですが、使用されている松材には節が見当たりませんから、丁寧な育林作業を経て切り出された非常によい松材を調達して工事がされたことを示しています。昭和10年9月11日に完成式の斉行された旧小松大橋は内務省直営工事でなされましたから、それだけ材料を吟味して丁寧な工事がされたことを物語っています。それと、現在と異なり、松材等の林産物が盛んに利用された時代でしたから、枝打ち等の丁寧な育林作業が全国的にされていたことも物語っていると思います。作業現場の見学を特に許可いただいた業者の方にお礼申し上げます。



author:bairinnet, category:神社と河川改修, 12:50
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