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3Dレーザースキャナーによるモニタリング松の成長量調査

 三年前の平成2912月17日に、十五重塔の東側に生い立つ、高さ十mのアカマツが自然倒伏いたしました(図1参照)。この根系の掘上調査により、平成二十五年七月の梯川流域での豪雨時の地下水位上昇とその後の境内において高い地下水位が長期間続いた時の過湿による衰弱時に紫紋羽病の菌が侵入・進展による根系の破壊の拡大となって、根の樹体支持能力減退が進行したため、少々の風や雪重を回避出来なくなり倒伏したものと推定されました。幸いにも、倒伏赤松の先端は、国指定文化財の神門まで至らず大事にはいたりませんでした。

 神門の近くには、モニタリング松の黒松(図2参照)があり、これが自然倒伏しますと神門に甚大な被害をあたえることになります。そのため、河川改修中から、事業官庁による経年的な樹勢調査の実施対象になっていましたが、場所が高所作業車の進入出来ない所のため、かねて調査手法が検討されてきました。

 

 

 昨年より、3Dレーザスキャナーによる試行的な調査が行われ、その結果、1)新枝と新葉の伸長には相関がみられること、2)新枝の伸張は3月下旬から6月上旬まで、3)新葉の伸張は4月下旬から9月下旬にかけてであり、新葉が繁茂してくると新枝が隠れて新枝の長さを画像解析出来ないこと、が判明しました。それゆえ、新枝の伸張後で、かつ、新葉が繁茂する前の6月上旬に3Dレーザスキャナーにより測定することとなり、去る6月10日に、事業官庁の係官と愛樹技術士研究所所長の松枝 章殿立ち会いのもと、調査が実施されました。図3は、調査対象のモニタリング松の新枝から3m〜5mの距離に設置された3Dレーザスキャナーによる画像採取の模様です。

 

 

 

 

 

author:bairinnet, category:鎮守の森, 19:53
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