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梅の木のカイガラムシ食害を手作業で防止するための要点

 

 お盆の時期も梅ノ木の見回りはかかせません。カイガラムシには多くの種類があり、食害にあってからでは通常の一回の薬剤散布では退治が困難です。手っ取り早い方法は、手作業で防止することです。食害の進行を手作業で防止するには要点が3つあります。第一の要点は枝に白い膜状のものがついた段階で駆除することです。

 

 

 

この白い部分を手袋などでこすり取ることで駆除できます。図2はこすり取った後の状態です。

 

 

図3はこれを放置すると、より食害が進んだ段階に進みます。白い紐状のものが垂れ下がってきます。

 

 

 

この紐状のものをとって中をみますと何か幼虫のようなものが潜んでいます。それが図4です。この白い紐状のものをとることで、これ以上の食害を防げます。

 

 

 第二の要点は、図5のような赤い丸い粒状のものが幹に突き出ている段階で駆除することです。

 

 

第三の要点は、図5のような赤い粒状のものを除去した後、気温にもよりますが、日々の見回りの時に、図6のように、葉が縮んでしまう縮葉病の症状がでている梅の木をみたら要注意です。また、図7のように,葉先が赤っぽくなっている梅の木にも要注意です。

 

 

 

図6や図7のような症状の出た梅の木の枝や幹をみると、図8のように、カイガラムシの赤い粒が出ています。

 

 

この場合は、この赤い粒を取り去ると共に、枝葉をすかしてやることが大切です。上記3つの要点を見逃すと、手荒な作業でないと駆除困難段階になります。その状態が図9です。

 

 

 こうなりますとカイガラムシ食害がかなり枝や幹に侵入していますから、枝を切り落とすか、幹の場合は、縦にカイガラムシ侵入箇所を切り取ります。

 

こうならないように、出来るだけ早期の段階で対処せねばなりませんが、一つの方法は冬期間中に薬剤散布をして,春になってもカイガラムシの卵がかえらないようにすることといわれます。

author:bairinnet, category:鎮守の森, 07:59
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