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平成28年上期の樹木調査の実施と昨年度のモニタリング松の樹勢調査結果

 平成28年5月10日に本年最初の樹木調査が、当社にかかる河川改修工事の事前評価委員会において植生担当委員を務められた樹木医殿らによって実施されました。昨年11月4日の平成27年度下期樹木調査時に指導されていた、神門脇のタブノキについて、白色腐朽菌の繁殖していた枝の打ち戻しと枝打ち跡の薬剤塗布が適正になされていることを確認していただきました。葉の退色傾向が改善しているかどうかは本年秋の第2回樹木調査時に見て頂くことになりました。

  本殿北側のスダジイの木については、シイの木北側の排水路敷設が完成して、シイの木と排水路の間に若干の空地の存在が確認されました。この空地にシイの木の根が伸びやすいように根元の土壌改良工事を実施することでシイの木の樹勢回復をはかった方がよいとの指導がなされました。

 平成27年3月に実施された神門脇のタブノキの根元の養生工事の状況(図1の画像参照)が参考にされました。タブノキの根元養生工事では、輪中堤側(南側)根元の直近には土壌改良土(商品名:元樹くん)を深さ50−70僂泙破笋疚瓩掘△修里茲蠧鄲Δ砲篭瓩の土壌を埋めて、画像の示すように小型重機で転圧しました。樹木医殿より、スダジイの木の根元の土壌改良では、転圧しないようにとの指導がなされました。


 

 また、この樹木調査時に、事業官庁より、当社境内の3本の黒松を用いての昨年までの樹勢調査結果が紹介されました。

 図2は、地上部の衰退度の調査結果を図示したものです。衰退度の判定項目として十一項目を選び、各項目ごとに、評価点0から評価点4までの5段階の評価基準で測定を行い、衰退度区分を行ったものです。

 

 

 

 

 

衰退度の判定項目として十一項目を選び、各項目ごとに、評価点0から評価点4までの5段階の評価基準で測定を行い、衰退度区分を行ったものです。

また、図3は、境内中央付近(十五重塔裏付近)にある井戸での水位を東京湾の平均水位をゼロとしての計測値の経年変化図です。

 

 

  ちなみに、梯川(小松大橋)の七月六日午後四時の水位は六十僂任垢、平常時の平均水位といえます。樹木の生長期(四月から九月)の地下水位は平成22年、23年は1メートル程度でした。その後、平成24年から26年にかけて高く、特に、平成25年七月は、梯川の水位が観測史上最大(五m二十三僉砲魑録した月でした。この年の地下水位は他の年度と比べて高くなっています。

   これに対応して、モニタリング松の衰退度は、平成26年は平成24年に比べて葉の大きさは、「葉が全て十分な大きさ」(評価点0)から「全体的に著しく小さい」(評価点2)に、枝の伸張量は、「正常」(評価点0)から「枝は短くなり細い」(評価点2)に、枝の先端の枯損が「なし」(評価点0)から「かなり多い」(評価点2)に、枝葉の密度が「枝と葉の密度のバランスがとれているものに比べてやや劣る」(評価点1)から「枯枝が多く葉の発生が少なく著しく疎」(評価点3)へと変化しています。ただ、幸いにも平成27年には、長雨がなかったことや排水路建設が進んだことから改善項目も出てきていますが、衰退度区分(良、やや不良、不良、著しく不良、枯死寸前の5段階評価)は不良の状状態となっています。このように、モニタリング松に代表される高木層の樹勢回復はいまだしということが判明しました。

 

author:bairinnet, category:鎮守の森と河川改修, 05:30
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