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事業官庁による春の樹木調査の実施

 河川改修による枝打ちや根切り処理等をされた重要木の回復状況等を観察する春の樹木調査が本日午前中に担当の事業官庁の調査委員を務められた樹木医の方により実施されました。本ブログの本年314日号「タブノキの樹勢回復工」の実施されました神門脇のタブノキについてです。画像1はタブノキの全景です。

 

 

 

次の画像2が示すように、タブノキの枝打ち跡から新葉が出てきていますが、これが秋まで枯れずに生長していくかどうかを見守ることとなりました。昨年は、枝打跡からの新葉もその後に多くが枯れてしまいました。

 

 

画像3の黄色線内が示すように、タブノキの枝打ちされた枝のところに木材腐朽菌の一種でありますカワラタケの発生が見られました。枝打ちされた枝から萌芽がなく、乾燥してくるとそこに胞子が付着して侵入してきています。これも新葉がこのまま順調に生長していってくれればカワラタケの腐朽の勢いを弱めることが期待されますので,此の後の経過を観察することとしました。

 

 

画像4の赤丸線内が示すように、タブノキにホシベニカミキリの食害とみられる痕跡が見られました。ホシベニカミキリの成虫は、本ブログ2012.5.24日号の「ホシベニカミキリの食害を間近にみる」で報告したように大きな成虫です。これは早速薬剤散布して退治することといたしました。

 

 

  

 次に、仮設排水路の末端釜場付近に生い立つ重要木のスダジイの調査にうつります。画像5はスダジイの花のつき具合を示しています。今年は昨年よりも花の時期が早く、風により花が散り始めていますので、もう満開をすぎています。

 

 

画像6の赤丸線内が示すように、枝打ち跡から沢山の新葉が出ていますが、新葉の大きさが年々小さくなっていることが指摘されました。

 

 

 

また、画像7の示すように、通常は、日陰にある枝には花がつかないにもかかわらず、このスダジイには日陰にある枝にも沢山の花がついています。

 

 

この花から果実になる際にエネルギーを消耗するものですから、スダジイの回復力を涵養するためにも、今年も摘果剤を散布することになりました。今年のスダジイの花の満開は517日頃であったと思われることから、ここ両日中に散布せねばならないとの判断のもと、早急に散布を実施した方がよいとの助言を受けました。昨年同様、神社の費用での実施を余儀なくされますが、果樹以外の樹木、しかも河川改修による影響を被っているスダジイの大径木への摘果剤散布の例はなく、その効果を把握することは鎮守の森保全という公益に資することでもあり、早急に実施することといたしました。また、113日頃の果実の落下時期に実を採取して大きさ等の調査を実施して、摘果剤散布の効果を検証してみることとなりました。

 

author:bairinnet, category:鎮守の森と河川改修, 13:58
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