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小松城跡の現状を憂うる
小松城の取材の途中に当社に立ち寄った方より、小松城跡の遺構である本丸櫓台が安全性の理由から立ち入り禁止になっているとの知らせをうけた。早速いっていみると、本丸櫓台の周囲に柵がもうけられていて「文化財保護と落石防止のため立ち入らないように」との立て看板があった。

さらに、櫓台に上る階段の側にも「天守台の階段は危険ですから立ち入らないように」との看板が立てられていた。


 当社に参詣にこられる観光客には、利常公による小松城建設に携わった石工衆の残した古文書に記されている「石垣の角が鬼門に当たらないように築く」ということを実地に確認するために、この本丸櫓台に上って、小松城の鬼門鎮護の意味をももつ当社との位置関係を確認していく方々がおられる。次図は本丸櫓台からの光景であるが、黄色線内が当社の森であり、赤丸部分は櫓台の角であるから、明らかに鬼門を避けて建設されていることが判明する。



また、この櫓台上には次図に示すように、二等三角点表示が存在している。


石川県の一等三角点は加賀では白山、能登では宝達山であるが、二等三角点は天守台といった史跡上に置かれることが多い。本丸櫓台上の二等三角点は明治36年設置の古いものである。ちなみに金沢城跡には天守台跡が現存しないためか、二等三角点は置かれていない。
 さらにがっかりしたことには、次図に示すように、本丸櫓台の北側に現存する井戸跡の上蓋が破損したままになっていることである。


小松城と同じく、一国一城令の例外として認められた12の城のうちの一つである仙台藩白石城の大櫓(天守という言葉をはばかって大櫓といっている)の北側にも、小松城と同じ井戸が残されているが、白石城の井戸は次図に示すように立派に保存されている。

 


 現存する小松城の遺構である、本丸櫓台石垣は小松市指定文化財に指定されていて、現地には以下のような説明板がある。




ただ、本丸櫓台は石川県立小松高校敷地内にあり、敷地内にあったからこそ、これまで保護されてきたともいえるが、管轄が異なるためか、予算の手当がつかないためか、小松市の関係者にお聞きしたところ、修理の予定は聞いていないとのことである。金沢城の姉妹城ともいえる小松城の確かな遺構であり、現在、玉川図書館に保管されている小松城の絵図面には、本丸櫓台から宝達山が見える等の表示がされていることもある。当時の情景に思いをはせるに格好の場所でもある。この本丸櫓台石垣の早急の修理がなって、近年整備の進む金沢城に来られる観光客各位が小松の地にも足を運んで頂いて、この櫓台上からの眺望が楽しめる日がくることが望まれる。本ブログ読者各位のご支援をお願いする次第です。

 
author:bairinnet, category:小松城, 21:01
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